今澤 綾〈いまざわ あや〉
ラ・メゾンの企画広報担当として全国の生産者を取材しています。休みの日には旅行やフェス、イベントに行ったりとアクティブ派ですが、おうちでゲームもお気に入り。各地で見つけた食材を中心に発信していきます。
神奈川の老舗メーカー「岩井の胡麻油」の魅力をお伝えします。
今回は、当社もある神奈川県の美味しい食材を探しに行ってきました。
そこで出会った老舗のメーカー「岩井の胡麻油」
ラ・メゾンではあまり登場しない和の食材ということもあり、当社としても新鮮な出会いです!
そもそも胡麻油ってどうやって作ってるんだろう…。
今回は胡麻油について学び、岩井の胡麻油の魅力をより追求していきます!
安政4年(1857年)、千葉県佐倉市で菜種・落花生・胡麻などの搾油業を創業。
明治26年(1893年)貿易で賑わう横浜へ移転。以来、横浜とともに歩んで来た「岩井の胡麻油」。
昔ながらの製法を維持しながら、職人の技術で伝統の味を守り続けてきました。
その味は多くの企業や国から認められ、みなさまに美味しさを届けてくれています。
▼岩井の胡麻油
そもそも胡麻って、どうやってなっているんだろう…。
みなさんご存知でしたか?
岩井の胡麻油に訪れると、入り口になにやら飾ってありました。
これはもしかして、胡麻!?
胡麻の栽培は国内ではごく僅かで、99%輸入しているとのこと。
主な原産地はナイジェリアやインド、中国などで、亜熱帯地方の乾いた土俵などが適しているそうです。
上記の写真の状態から、胡麻を取り出していると考えると、すごい量の胡麻の苗が栽培されているのでしょうね…!
胡麻には白胡麻・茶胡麻・黒胡麻・金胡麻と種類があります。
今回当社で取り扱う「無量寿」には黒胡麻が使用されています。
黒胡麻の黒い色は、ポリフェノール!牛乳の11倍ものカルシウムが含まれているそうです。
ごま塩でみるあの黒い胡麻のことです。
「無量寿」は日本で初めて黒胡麻から搾った純正胡麻油で、不飽和脂肪酸やセサミンなどの抗酸化成分が豊富に含まれており、そのまま飲んでもとっても体に良いんです。
胡麻油100%でないと「純正胡麻油」とは名乗れません。
純正だからこその、香り高い濃厚な胡麻の味わい、
また、伝統の製法で仕上げることで生まれる雑味のないクリアでさらさらな食感は、食べれば違いがわかります。
ではこの胡麻油はどうやって作られているのでしょうか?
胡麻は採取され、大きな袋に入れられて輸入されます。
そこからまずは選別作業を行い、石取機で夾雑物(小石やゴミなど)を取り除きます。
選別した胡麻を加熱・焙煎していきます。
焙煎機の中は、ロール状になっており、時間をかけてじっくり加熱していきます。
この焙煎の時間や温度が胡麻油の味の要になるそう!
この焙煎具合の最終確認は、職人の腕の見せ所。
胡麻油造りの匠が常に管理して、最適の焙煎具合に仕上げます。
色や味はもちろんですが、驚いたのは「つぶした時の音」で確認しているということ!
焙煎したての胡麻を耳元でつぶすと「ぷちっ」といい音がしました!
もちろん私には違いがわかりませんでしたが、良い音なことは分かった気がします…。
やはり胡麻油造りの匠は違いますね!すごいです…!
焙煎した後は、搾油を行います。
岩井の胡麻油では伝統的な「圧搾法」で搾油しております。
圧搾機で圧力をかけて、全体的に均一な力でじっくりと搾ります。
圧搾法では時間もかかり、少量しか製造できず非効率ですが、その分味はにごりがなく美味しく仕上がります。
こだわりポイントですね!
搾油した油は、フィルターを通してろ過されます。
そしてさらにそれを2週間ほどかけて寝かせ、不純物を沈殿させます。
そして再度フィルターを通してろ過を行い、やっと完成です!
ろ過の過程で徹底的に不純物が取り除かれているから、
クリアだけど濃厚な胡麻油が完成するのですね…!
なかなか2週間もかけて寝かせる製法も少ないとのことで、ここにも岩井の胡麻油のこだわりが垣間見えます!
こだわりの岩井の胡麻油の「無量寿」を使ったメニューが
今回はラ・メゾンの季節限定メニュー限定で登場します!
6,7月限定で旅するラ・メゾン〜神奈川〜を開催中!
三崎のマグロや、横浜醤油と一緒に、岩井の胡麻油が食べられます。
神奈川県三崎のメバチマグロを香ばしくグリルして爽やかなジェノベーゼと合わせました。
焙煎胡麻油の香りと一緒にお楽しみください。
他にもたくさん旬の食材を使用したメニューご用意しておりますので、ぜひご来店ください!