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ラ・メゾンが美味しい食材とその産地をご紹介します!
旅するラ・メゾン
2021.10.25

標高800m以上で育てる国産夏いちご「天空のいちご」

夏でも甘くて美味しい国産いちごは、標高800m以上の高地で栽培されていました。

東京から車に揺られること約2時間半。
夏に国産の甘いいちごが獲れると聞いて、
長袖着てきてよかったと思うようなひんやりとした空気の中、長野県へやってきました。

天気も良くてひんやり涼しい

夏に国内でいちごってどこで栽培してるの?

夏に国内でいちごが栽培されているのは主に北海道や東北と、長野県の一部。
夏でも涼しい地域ばかりですね。なぜでしょう?

そもそも国産で美味しい夏いちごを育てるのは風土的に難しく、あまり生産数が多くありません。
その理由は、いちごの色づきと味を決めるメカニズムにあります。

いちごの色づくスピードは、果実になってからの積算温度に比例します。
一方、味を決めるのは収穫までの長さ。実ってからすぐ収穫すると酸味が強く、長くなるほど甘味が増します。
収穫までの日数が長くなる分、糖を蓄えられる期間が長くなり甘くなるという理屈です。
そのため、通常ですと夏は気温が高く、色づき速度が速いため、すぐ赤くなり酸味が強いいちごになっていくという訳です。
国内で夏に甘いいちごを栽培するためには、昼夜の寒暖差がある涼しい地域でないと難しく、栽培できる地域が限られてくるのですね。

そこで今回は長野県の高地でいちごを栽培されている農園を3軒、訪問させていただきました。

長野の香り豊かな夏いちご「サマープリンセス」

1軒目は長野県の南佐久郡にある宮村農園を訪れました。
こちらでは「サマープリンセス」という品種を主に栽培されています。

宮村農園の宮村大祐さん

こちらの農園がある場所はなんと標高1300m!
スカイツリー2本分より高いと思うとすごいですよね。

標高が高く、昼夜の寒暖差が激しいため甘みのあるいちごが育ちます。
宮村さんのこだわりは、水やりは自動化せず、毎日自身で判断して量やタイミングを調整しているところ。
いちごの栽培に重要なのは、温度・水分・湿度。
その中でも特に水分量で味が大きく決まるため、いつどのくらい水をあげるのかがとても大事だそう。

ほんのり色づき始めているいちごがかわいらしく並んでいます

実は宮村さんの息子さんの誕生日が、いちごの初出荷日と同じとのことで、
まさに自分の子供と一緒に成長してきたいちごだと語ってくださいました。
子供のように、毎日欠かさず様子を見て、丁寧に手間暇かけて育ててきたそうです。

素敵なエピソードですよね!

いちごへの想いをたくさんお話ししてくださいました

「サマープリンセス」を育てている農園は約20軒ほど。
出荷は7月〜11月で、ピークは7月頃。

最大の特長は、いちごからふわっと香る甘い香り。
断面は白く、優しい甘さです。

新品種のまだ希少な長野の夏いちご「サマーリリカル」

2軒目に訪れたのは、長野県の諏訪郡にある高原のエコーズという農園。
こちらでは「サマーリリカル」という新品種を主に研究栽培されています。

画像右:高原のエコーズの鈴木慎吾さん、画像左:共同生産者の中山陽介さん

こちらは標高840mにある、アルプスを一望できる景色の綺麗なハウスです。
まさに高原といった場所で、雲が近いですね。

入り口ではヤギのアンガスが出迎えてくれました。

高原のエコーズの看板ヤギ「アンガス」 人懐っこくてかわいい〜

鈴木さんは静岡県出身で、夫婦二人で農業をやりたいと思い、こちらへ移住。
夏いちごのサマープリンセスに出会い、自分でも作りたいと高原のエコーズを作ります。

ご夫婦で、名前を決めたりロゴや名刺をデザインしたりとこだわりもひとしお。
お洒落なロゴは、鈴木さんが描いたとのことで驚きです。
ハウスへの入り口も、お洒落な雰囲気!

不思議な雰囲気がなんだかわくわくします

サマープリンセスを育ててから、より安定して美味しいいちごを求めて新品種のリリカルに出会います。
まだ始めて3年、リリカルの生産者は鈴木さんが初めてでまだ数名ということもあり、毎年実験的な所が多いそう。
肥料や水分量、摘花や遮光など、年々変化を加えながら、美味しいいちごを追求されています。

生産量より、品質を高める努力をしているので、手間がかかるし大変ですよと鈴木さん。
でもその分、美味しいいちごが私たちの元には届くのですね。

ほかほか温かいハウスにいちごの苗がびっしり!

いちごは朝が一番糖度が高く、そのため朝のうちに収穫し、
すぐに保冷庫で冷やし甘みを閉じ込め、その状態で配送できるようにしているとのこと。

「サマーリリカル」は木苺のような甘酸っぱさで濃いめの甘味があり、赤い断面が特長。
見た目にも美味しく、ケーキのいちごとしても相性が良いです。

信州大学の研究から生まれた夏いちご「あけいろベリー」

最後は山梨県北杜市にあるリコペル白州農場を訪れました。
こちらでは信州大学で研究開発された新品種を栽培されています。
こちらの品種は各農園でネーミングを付けられるため、リコペルさんでは「あけいろベリー」と命名し販売されています。

画像左:リコペルの米田茂之さん、画像右:共同生産者の澤田孝之さん

こちらの農園は標高900mで、約1200平米もの敷地のハウスで栽培されています。
あけいろベリーはまだ新しい品種ということもあり、まだまだ研究途中のため栽培が難しく、
生産量にも波があり、収穫量に一喜一憂するとのこと。
また気温にも敏感で、暑い日が続くと味も薄くなってしまったりと苦労も多いそう。

あけいろベリーの特長としては、果肉はやわらかく、甘みと酸味のバランスがいいのですっきりとした味わいです。
また断面が赤く果皮も濃い赤色のため、見た目からも美味しそうないちごです。

たくさんのいちごが連なる様子は圧巻です

米田さんに栽培で大切にしていることをお伺いすると、
まずは摘花をこまめに行っているということ。
摘花をすることで、1つの実に味を集中させ、より旨味のあるいちごとなるそう。
また、当初は標高600mくらいで一度栽培したがうまくいかず現在の標高900mまで農場を移動させ、そこから少しづつ栽培が安定しだしたとのこと。やはり昼夜でしっかりと寒暖差があることが、いちごには大事な要素だそうです。

そして驚いたのが、食酢を散布しているというお話!
米田さんによると、定期的にミスト状で食酢を散布すると、味もよくなり虫除けにもなりいいとのこと。
詳しいことは解明されていないが、その効果を実感しているとのこと。
今後は研究が進んだら、もしかしてお酢で農薬いらずな時代がくるのでしょうか…?楽しみですね。


山梨県ではいちご栽培をやられているところはまだ数が少ないが、八ヶ岳の湧水で育てられることや、
降水量が少なく日照時間は長いため、フルーツの栽培には非常に適した立地。
また東京に近いので、鮮度良く保った状態でお客様へお届けできるのも強みの一つ。
だから山梨は様々なフルーツが豊富に栽培されているのですね。

この一粒もたゆまぬ努力の結晶なのですね…!

米田さんは実は東京出身で、長くサラリーマンやっていたそう。
8年ほど前に北杜市に移住して現在に至ります。
ラ・メゾンのことも知ってくださっていて、このタルトに使われるんですねー!と喜んでくださいました!
私たちとしても、こうして農家さんの努力で作られた美味しいフルーツが、
ラ・メゾンを通してお客様へお届けできることがとても嬉しいですし、
いろいろな方の想いをのせたタルトで、たくさんのお客様の笑顔を作れることを目指しております。

今後もたくさんつまった想いを、お客様にもお伝えできるようにしていきますので、楽しみにしていてくださいね!

天空のいちごを食べてみたい!

天空のいちごとレアチーズモンブランのタルト 1piece 税込¥930
天空のいちごとレアチーズモンブランのミニホールタルト 1whole 税込¥3,600

そんな天空のいちごを使用したタルトが
ラ・メゾン アンソレイユターブル パティスリー全店で11月の季節のタルトとして登場します!

ベイクドチーズタルトにミルク風味たっぷりのキリクリームチーズをモンブラン風に絞りました。
甘酸っぱいいちごの香りとクリーミーなチーズの相性が抜群のタルトです。

天空のいちごは数に限りがあるため、入荷状況によっては品種が異なる場合がございますのでご了承ください。
それだけ貴重な天空のいちごをぜひこの機会に、ラ・メゾンで味わってみてください!