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2025.03.31

マドレーヌとフィナンシェの違いを徹底解説!

 マドレーヌとフィナンシェ、どちらも上品で美味しい人気の焼き菓子ですが、いざ選ぼうとすると違いがよく分からなくて迷ってしまった経験はありませんか?
この記事では、マドレーヌとフィナンシェの違いをわかりやすく解説!見た目、材料、味、食感など様々な観点から比較し、それぞれの魅力を余すことなくお伝えします。あなたにぴったりの焼き菓子選びの参考になれば幸いです。

見た目と形状:貝殻型と金塊型の違い

 マドレーヌとフィナンシェ、その見た目には大きな違いがあります。それぞれの個性的なフォルムは、焼き菓子を選ぶ上での第一印象を大きく左右するでしょう。

マドレーヌの貝殻型の特徴

 マドレーヌといえば、貝殻のような独特の形状のものをよく見かけます。また、マドレーヌの「おへそ」と呼ばれる、真ん中部分がふっくらと膨らんだ丸みのあるフォルムが可愛らしく特徴的です。
この特徴的な形は、専用の型を使って焼き上げることで実現します。型によって微妙に形が異なるのもマドレーヌの魅力の一つと言えるでしょう。 生地の膨らみ具合によっても、貝殻の凹凸が美しく現れたり、より丸みを帯びたりと、一つ一つ表情が異なるのも見どころです。

フィナンシェの金塊型の特徴

 一方、フィナンシェは、金塊を思わせる長方形の形状をしています。 この独特の形状は、フィナンシェ専用の型を使用することで作られます。
その形状が金塊に似ていることから、フランス語「financier」(金融家やお金持ちという意味)に由来し、名付けられたという説が有力です。
マドレーヌの貝殻型とは対照的に、シャープで洗練された印象を与え、高級感あふれる見た目が魅力です。

味と食感:しっとりふわふわ vs. さっくり香ばしい

 マドレーヌとフィナンシェは、使用する卵の種類やバターの処理方法に違いがあり、それぞれの食感と味に大きく影響しています。一口食べればわかる、その違いを詳しく見ていきましょう。

マドレーヌの味と食感:バターの風味と優しい甘さ、しっとりふわふわ

 マドレーヌは、生地に全卵を使用するのが特徴です。全卵を使うことで、生地に豊かなコクと、しっとりとしたなめらかな口当たりが生まれます。砂糖の量が比較的多く、優しい甘さが魅力です。
さらに、レモンやバニラなどの風味を加えることで、より複雑で豊かな味わいも楽しめます。
シンプルながらも奥深い味わいと、口にした時の幸福感がマドレーヌの魅力と言えるでしょう。

フィナンシェの味と食感:アーモンドの香ばしさと焦がしバターの風味、外はさっくり

 一方、フィナンシェは卵白と焦がしバターを使用することで、マドレーヌとは異なる独特の風味と食感を生み出しています。卵白のみを使用することで、しっとりとした中に、繊細な歯ごたえが生まれます。そして、焦がしバターの香ばしい風味が、生地全体に芳醇な香りとコクを与え、上品な味わいを演出します。
アーモンドパウダーも加えることで、さらに豊かな風味と、独特のざっくりとした食感が加わります。焦がしバターのコクとアーモンドの香ばしさが織りなす複雑な風味は、まさに大人のための焼き菓子。しっとりとした食感の中に、程よい歯ごたえがあり、食べ応えも十分です。

 このように、マドレーヌとフィナンシェは、使用する材料の違いから、全く異なる味と食感を楽しめる焼き菓子です。しっとりふわふわとした軽やかなマドレーヌと、濃厚で香ばしいフィナンシェ。あなたはどちらがお好みですか?

歴史と起源:それぞれの誕生秘話

 マドレーヌとフィナンシェ、その魅力は、見た目や味だけでなく、歴史と起源にも隠されています。それぞれの誕生秘話に迫り、より深く両菓子の魅力を理解していきましょう。

マドレーヌの起源:フランスの伝統菓子としての歴史

 マドレーヌは、フランス北東部のロレーヌ地方発祥の焼き菓子だとされています。その歴史は古く、18世紀頃には既に存在していたという説もあります。貝殻のような独特の形状は、聖母マリアの巡礼地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼で使われた「サン・ジャックの貝殻」を模したという説や、マドレーヌという女性がホタテの貝殻を使ってお菓子を焼いたことが始まりという説など、諸説あります。いずれにしても、長い歴史の中で人々に愛され続け、フランスを代表する伝統菓子として確固たる地位を築いています。 その味わいは、時代を超えて人々の心を掴んで離しません。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ

フィナンシェの起源:フランスの金融街に由来する名前の由来

 一方、フィナンシェは、19世紀後半のパリで誕生したと言われています。その名前は、「金融家」や「お金持ち」を意味するフランス語「financier」に由来します。その形状が金塊に似ていることから名付けられたという説が有力です。 パリの金融街で生まれたフィナンシェは、裕福な人々や金融関係者たちに愛されてきました。アーモンドパウダーと焦がしバターの豊かな風味は、贅沢なひとときを演出するのにふさわしい、まさに「金塊」のような存在と言えるでしょう。
洗練された味わいは、今もなお多くの人々を魅了し続けています。

 このように、マドレーヌとフィナンシェは、それぞれ異なる歴史と起源を持つ、フランスを代表する焼き菓子です。

パリのシンボル、エッフェル塔
フィナンシェの名づけの由来といわれる金塊

まとめ:マドレーヌとフィナンシェ、あなたはどっち派?

 ここまで、マドレーヌとフィナンシェの違いを、見た目、材料、味、食感、歴史まで、様々な角度から比較・解説してきました。 どちらもフランス生まれの、上品で奥深い魅力を持つ焼き菓子であることがお分かりいただけたかと思います。
しっとりふわふわとした食感と優しい甘さが魅力のマドレーヌ、アーモンドの香ばしさや焦がしバターの風味豊かなフィナンシェ。どちらにもそれぞれの個性があり、甲乙つけがたい魅力がありますね。 好みによって、選ぶべき焼き菓子は変わってくるでしょう。

例えば、
優しい甘さと軽やかな食感が好みなら、マドレーヌがおすすめ。 ティータイムのお供に、また、お子様のおやつにもぴったりです。
濃厚なバターの風味と、香ばしいアーモンドの香りが好みなら、フィナンシェがおすすめ。 コーヒーや紅茶との相性も抜群で、大人向けの贅沢なスイーツとして楽しめます。

 この記事が、マドレーヌとフィナンシェ選びの参考になれば幸いです。 ぜひ、それぞれの魅力を味わって、あなたのお気に入りの焼き菓子を見つけてください!

最後に:ラ・メゾンオンラインショップでご購入いただけるマドレーヌとフィナンシェ

しっとりマドレーヌ ココン

 「宝笠(たからがさ)」の小麦粉を使用して焼き上げた、しっとり口どけの良いマドレーヌ。フランス語で繭という意味の「COCON」。中にはシロップがたっぷり染み込んでいます。

いちご、ベルギーチョコレート、イタリアマロン、シチリアレモンの4種類

センター北店直送ギフト ガトーセックアソートC ・E

 ラ・メゾン センター北店では、得意のフルーツと伝統的なフランス菓子を組み合わせ、バターの芳醇な香りとフルーツの甘酸っぱさが口いっぱいに広がる、ラ・メゾンならではの焼き菓子を作っています。
オンラインショップではフィナンシェの入ったアソートギフトを、店舗ではお一つからでもお買い求めいただけます。

フィナンシェ プレーン
焦がしバターとアーモンドパウダーが香るシンプルなドゥミセック。

フィナンシェ プルーン
赤ワインでコンポートした甘酸っぱいドライプルーンをのせました。

フィナンシェ オレンジ
シロップでコンフィしたオレンジをトッピング。

※オンラインショップでは単品での販売は行っておりません。

ガトーセックアソートC
ガトーセックアソートE
廣瀬 かほり〈ひろせ かおり〉
 オンラインショップ運営など、ラ・メゾンのEC・WEBまわり担当。趣味は美味しいごはんを食べることと、お菓子作り。好きなケーキはモンブラン。オンラインショップの情報を中心に発信しています。