今澤 綾〈いまざわ あや〉
ラ・メゾンの企画広報担当として全国の生産者を取材しています。休みの日には旅行やフェス、イベントに行ったりとアクティブ派ですが、おうちでゲームもお気に入り。各地で見つけた食材を中心に発信していきます。
気温も上がり暖かくなってきた季節、鮮やかな日向夏がたくさん実った圃場で、収穫作業を体験してきました。
今回見学させていただいたのは、生産者の鵜木さんの圃場です。
日向夏やきんかんなどの栽培をされている鵜木さんは、
圃場の裏の山で生まれ育ったそうで、栽培には50年携わってるとのこと。
ご主人が他界されてからは20年、お一人で約100本もの日向夏の木を育てられています。
「もう腰も痛いし大変よ」と言いながらも
笑顔で日向夏の魅力をたくさん教えてくれました。
お伺いした4月初旬は、日向夏の収穫の全盛期。
びっしりと実った日向夏を、ひとつひとつ丁寧に手作業で収穫していました。
果皮の凹凸をなくすために、1つ1つ丁寧に被せられた紙を取るところから始めていました。
私も実際に収穫作業を体験させていただきました。
脚立に乗り、枝を手繰り寄せて、葉っぱをかき分けながら、ハサミで収穫。
日差しも暑い中、高いところに登りながらの作業で、体力のいるお仕事です。
みなさんの元気の秘訣を実感します。
日向夏はみかんの一種。
江戸時代に宮崎で発見された、柚子の突然変異種と考えられています。
発見当時は酸味が強く食べられることはありませんでしたが
その後品種改良が進み、現在では宮崎県の特産品となるまで成長した柑橘です。
他の柑橘類とは違い、白皮ごと食べられる品種で、
味わいはグレープフルーツより酸味が少なく、さっぱりしているのが特徴です。
白皮は甘みがあり、果肉と一緒に食べることで、他の柑橘にはない独特の風味が楽しめます。
「日向夏はとっても二度やけ(手間がかかる)なの」とおっしゃる鵜木さん。
日向夏の花が咲くと、受粉作業は手作業で行うそう。
しかも受粉させるのは、別の木の花から採取した花粉です。
一般的には文旦の木と受粉することが多く、その場合実が多くなり収穫量が増えるが、その反面実に種が多くなってしまう。
そのため鵜木さんは、4倍体と呼ばれる受粉用の樹木で種の少ない実を作っています。
花がひらく直前を見極めて手摘みし、手作業で花びらと花粉に分けます。
そこから採れた花粉を乾燥させて、日向夏の花に受粉させていきます。
このつぼみの時期がとても短く、花が咲いてしまってはもう使えないので、
この時期の見極めと、作業が大変とのこと。
受粉用の花粉は少量しか採れないので、とても大変であろうことが想像つきます。
しかしその手間隙をかけることで、より美味しく種も少なく綺麗な実の日向夏が採れるからと、鵜木さんはこだわった栽培方法をされているのだと体感しました。
鵜木さんは肥料にもこだわっていらっしゃり、ミネラルが多く含んだものを使用することで、より糖度が高い日向夏を育てることができるそう。
実際に食べてみな、と鵜木さんが剥いてくれました。
ふわふわっとした甘みのある白皮の食感と、さっぱりした果肉が他の柑橘にはない美味しさ!
とっても甘くて美味しくて、ぱくぱく食べちゃいました。
鵜木さんは、より新鮮なものを届けるため、注文がきてから収穫を行うそう。
今年は気温が高く収穫も早いそうで、5月末には終わってしまいそうとのことでした。
こまめな手入れと、愛情をもって育てた日向夏をぜひ味わってみてください!
販売価格:1ホール16cm ¥3,600(税込)
販売期間:2022年5月1日〜5月31日(予定)
販売店舗:ラ・メゾン センター北店
口溶けの良いショコラフロマージュクリームに爽やかでみずみずしい日向夏をたっぷりと飾り、濃厚なブラウニータルトと合わせました。
販売価格:1ホール16cm ¥4,000(税込)
販売期間:なくなり次第終了
販売店舗:ラ・メゾン アンソレイユターブル オンラインショップ
ローズマリーとブラックペッパーで香り付けしたきんかんの白ワインコンポートをたっぷり敷き詰めたサクサクのタルトにフロマージュクリームを絞り、上品な甘さとほのかな酸味が人気の『日向夏』を合わせました。
*こちらの商品はオンラインショップでご購入でき、全国郵送でお届けできます。