ラ・メゾンのシェフとパティシエの
目利き食材をご紹介します

パティシエの目利き
2023.02.01

高糖度柑橘、飛び出る美味しさ「不知火」

甘くてジューシー食べやすく人気の晩柑橘「不知火」

ヘタがぽっこり飛び出た形が印象的

「不知火(しらぬい)」は「清見」と「ポンカン」のかけあわせで生まれた柑橘。
「デコポン」という愛称の方が馴染みのある方が多いかもしれません。

「デコポン」の正式名称は「不知火」ですが、その違いは商標登録されているかいないかの違いとなります。
「デコポン」の名称を使用するためには、糖度やクエン酸の基準があり、さらに全国のJAから出荷しなければならないという決まりがあります。

不知火はヘタの部分が盛り上がっているのが特徴ですが、中にはこのコブがないものもあります。

これは栽培状況などによるものなので味に変わりはありません。


不知火の栽培

不知火は、植え付けから4~5年くらいで実を付けるようになります。
ただ、全ての実を大きくしてしまうと、株が消耗して翌年実を付けなくなってしまいます。

そのため、7~8月頃に実が付きはじめたら、摘果することで養分を果実に集中させます。
そうすることで、美味しい不知火が育ち、翌年もしっかり収穫することができます。

収穫をするのは、1月から2月頃。
枝には小さなトゲが生えているので、収穫作業は気をつけて行います。

また、収穫した不知火は7日~20日貯蔵し、酸味を抜いてから出荷します。
これは追熟という手法で、収穫から時間をおいてから食べると甘さが増して、よりおいしくなります。柑橘系の果実ではよく知られた手法です。

生産者の方曰く、収穫したたくさんの不知火を保管し、管理しておかなければならないのが、大変なんだとか...。


美味しい不知火

見極めるポイント

美味しい不知火を選ぶポイントとしては、外見の形の美しさはあまり気にしなくても大丈夫です。
皮のハリは鮮度を表すので、ハリがあるものを選ぶとよいです。

色は濃い橙色で、ヘタの部分に青みが残っているものを選びましょう。

あとは持った時の重さ。
重みのある果実が、よく水分が含まれています。同じサイズのもので選ぶ場合は、重みのある方がよりジューシーな不知火な証拠です。

栄養も豊富

ビタミンCはみかんの約1.6倍もあります。
不知火に含まれるビタミンは、柑橘類の中でも多い方です。

ビタミンCには抗酸化力があるので生活習慣病予防に効果があるといわれています。

さらに、ヘスペリジン(ビタミンP)と呼ばれる、花粉症対策になる成分も豊富です。

ヘスペリジンは血流を改善したり、高血圧の予防、そして花粉症のアレルギー反応を抑制する効果も期待できます。
ヘスペリジンは柑橘類に多く含まれており、ポリフェノールの一種を総称したものです。


冬を感じる高糖度柑橘

甘みが強く、果汁がたっぷり詰まった、とても美味しい人気の柑橘「不知火」
ぜひこの機会に味わってみてください。



不知火を使用した季節のデザート

不知火を使った2月の季節タルト

『あまおうと不知火のオレンジティラミスクリームタルト』

1whole<16cm>¥4,500(税込)
販売期間:2023年2月1日〜2月28日
販売店舗:ラ・メゾン アンソレイユターブル 全店

カスタードタルトにほろ苦いキャラメルクリームとさわやかなオレンジティラミスクリームを重ね、みずみずしい不知火と甘酸っぱいあまおう飾りました。

https://www.la-maison.jp/tart/001890.html


不知火を使った季節のフルーツタルト

『季節のたっぷりフルーツタルト~あまおう&不知火~』

1whole<16cm>¥3,980(税込)
販売期間:2023年2月1日〜2月28日
販売店舗:ラ・メゾン アンソレイユターブル 全店

カスタードクリームのタルトにホイップクリームを重ね、あまおうや不知火など7種のフルーツを彩り鮮やかに飾りました。

https://www.la-maison.jp/tart/001892.html


【四谷店限定】不知火を使った店舗限定のタルト

『あまおうと不知火のミルククリームタルト』

1piece ¥1,180(税込)
1whole<21cm>¥11,800(税込)
販売期間:2023年2月24日〜3月31日
販売店舗:ラ・メゾン アンソレイユターブル アトレ四谷店

しっとりとしたケークタルトに優しい甘さのミルククリームといちごクリームを重ね、みずみずしい不知火と甘酸っぱいあまおうを贅沢に飾りました。



2,3月は福岡をラ・メゾンで味わおう

ごちそうふくおか 実施中

ラ・メゾンでは2,3月は福岡県を堪能できるフェアを実施中です。
福岡県の食材を使用したタルトやお食事を、多数ラインナップしています。

「不知火」や「あまおう」を始め、最高位のお茶「八女抹茶」、筑前海の活物「一本槍イカ」、冬の風物詩「糸島牡蠣」、早生のやわらか「加布里キャベツ」、有明海の旨みが詰まった「有明海海苔」、糸島の歴史が育む「北伊醤油」などなど、、

ごちそうふくおかをたっぷり味わってください!


▼ごちそうふくおか イベントページ
https://www.la-maison.jp/fukuoka/

今澤 綾〈いまざわ あや〉
ラ・メゾンの企画広報担当として全国の生産者を取材しています。休みの日には旅行やフェス、イベントに行ったりとアクティブ派ですが、おうちでゲームもお気に入り。各地で見つけた食材を中心に発信していきます。