今澤 綾〈いまざわ あや〉
ラ・メゾンの企画広報担当として全国の生産者を取材しています。休みの日には旅行やフェス、イベントに行ったりとアクティブ派ですが、おうちでゲームもお気に入り。各地で見つけた食材を中心に発信していきます。
日向夏はみかんの一種。
江戸時代に宮崎で発見された、柚子の突然変異種と考えられています。
発見当時は酸味が強く食べられることはありませんでしたが
その後品種改良が進み、現在では宮崎県の特産品となるまで成長した柑橘です。
他の柑橘類とは違い、白皮ごと食べられる品種で、
味わいはグレープフルーツより酸味が少なく、さっぱりしているのが特徴です。
白皮は甘みがあり、果肉と一緒に食べることで、他の柑橘にはない独特の風味が楽しめます。
日向夏の花が咲くと、受粉作業は手作業で行います。
しかも受粉させるのは、別の木の花から採取した花粉です。
一般的には文旦の木と受粉することが多く、その場合実が多くなり収穫量が増えるが、その反面実に種が多くなってしまいます。
そのためお伺いした農家さんでは、受粉用の樹木から受粉させることで、種の少ない実を作っています。
花が開く直前を見極めて手摘みし、手作業で花びらと花粉に分けます。
そこから採れた花粉を乾燥させて、日向夏の花に受粉させていきます。
このつぼみの時期がとても短く、花が咲いてしまうともう使えないので、
この時期の見極めと、作業が大変とのこと。
受粉用の花粉は少量しか採れないので、とても大変なことが想像つきます。
しかしその手間隙をかけることで、より美味しく種も少なく綺麗な実の日向夏が採れるからと、お伺いした農家さんのこだわった栽培方法を体感しました。
3mほどの高さになる日向夏の木。
旬を迎える4月には、木全体にたくさんの日向夏の実がなります。
実がなり始めると、1つ1つ丁寧に紙を被せていきます。
そうすることで、果皮の凹凸の軽減や色味の調整、傷を防ぐことができます。
収穫時はまた手作業で紙を外し、はさみで収穫していきます。
木の高いところから、地面近くにあるものまで、梯子を使いながら行う収穫作業は一苦労。
宮崎のお母さん方の元気さが伝わってきます。
実際に収穫して食べてみた日向夏は、ふわふわっとした甘みのある白皮の食感と、さっぱりした果肉が他の柑橘にはない美味しさでした。
宮崎の暖かい日差しをたっぷりあびた日向夏は、とても甘くて旨みがあり、爽やかな酸味がすっきりとして春らしい味わいです。
気温が高い春の時期に収穫も終わってしまうため、4~5月頃しか出回らない日向夏。
ぜひこの機会に味わってみてください。
価格:1piece ¥1,100(税込)
販売期間:2023年4月1日〜4月30日
販売店舗:ラ・メゾン アンソレイユターブル 全店
香ばしいアーモンドタルトにいちごのクリームと日向夏ギリシャヨーグルトクリームを重ねました。爽やかな日向夏の甘さと甘酸っぱいいちごをお楽しみいただけるタルトです。
https://www.la-maison.jp/tart/001971.html
価格:1whole(16cm)¥3,900(税込・送料別)
販売期間:2023年3月下旬〜 なくなり次第終了
販売店舗:ラ・メゾン アンソレイユターブル オンラインショップ
ローズマリーとブラックペッパーで香り付けしたきんかんの白ワインコンポートをたっぷり敷き詰めたサクサクのタルトにフロマージュクリームを絞り、上品な甘さとほのかな酸味が人気の日向夏を合わせました。
https://www.la-maison-online.jp/view/item/000000000800
価格:¥1,680(税込)
炭火で香ばしく焼き上げた鶏肉とトロッとした食感の佐土原茄子、旬の甘酸っぱい日向夏をラ・メゾンオリジナルのもちもち生パスタと合わせました。
価格:¥1,980(税込)
粗挽きにした宮崎牛と国産豚肉の合挽きハンバーグを手捏ねし、フライパンで焼き色をつけ、宮崎の伝統野菜佐土原茄子とホイルで包んで蒸し焼きに。さっぱりした日向夏のソースと一緒に。
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