今澤 綾〈いまざわ あや〉
ラ・メゾンの企画広報担当として全国の生産者を取材しています。休みの日には旅行やフェス、イベントに行ったりとアクティブ派ですが、おうちでゲームもお気に入り。各地で見つけた食材を中心に発信していきます。
2015(平成27)年に品種登録されたまだ新しい品種のさつまいもです。
名称は「果肉が鮮やかなオレンジ色」が特徴であるため、その色の特性から秋の収穫を祝う「ハロウィン」に因んで命名されたと言われています。
生でも薄いオレンジ色ですが、加熱するとよりオレンジ色が濃く鮮やかになります。まるでかぼちゃの様なあざやかなオレンジ色で、ハロウィンの時期にも楽しめます。
鮮やかなオレンジ色の正体は、ハロウィンスウィートに含まれる栄養素。なんと通常のサツマイモの100倍ものβカロテンが含まれています。
βカロテンには抗酸化作用があり、
・粘膜や皮膚の保護、美肌
・体の成長促進
・免疫力の向上
などにも効果があるといわれています。体にもうれしい健康的なお野菜なのです。
さつまいもの生産量としては、最も生産しているのは鹿児島県で、全国の約35%もの量を生産しています。その多くは焼酎の原料にもなっています。次いで茨城県、千葉県となっています。
さつまいもは全国全ての都道府県で作られてはいますが、北海道や青森など寒い東北地方ではその量がとても少ないです。
今回、旅するラ・メゾンが訪れたのは茨城県。
さつまいもの旬は晩秋。"落ち葉焚きで焼くさつまいも"の印象がありますが、おいしいのもやはりその時期。収穫は8月頃から始まり11月頃までです。
ただ、採れたてがおいしいとは限らず、2~3ヶ月貯蔵して、余分な水分を逃がしてからのほうが甘みが増してほくほくとした美味しい物になるそうです。なので、主に出荷される旬は10月~1月頃が多くなります。
余談ですが、芋づると呼ばれるさつまいもの葉が付く茎の部分も、実は食べられます。皮をむく手間がかかることもあり、大部分は家畜の飼料や肥料にされているようですが、昭和の始めには家庭の食卓にもよく出されていたそうです。
さつまいもがよく育つ気温は約25 ~ 30℃ で、植え付けに適している時期は地温が20℃近くになる5月〜6月が良いと言われています。
さつまいもは湿気と寒さに弱いので、梅雨前に植えることなどで調整します。
ハロウィンスイートはその名の通り、ハロウィンの時期に旬がくる、通常より早めに収穫を迎える品種です。まだ暖かいうちに収穫するので、甘みもたっぷりの濃密なさつまいもとなります。
育てる際は、生着からつるが太く長くなる前に、畑をキレイにする(雑草や虫の駆除)こと、そして貯蔵して甘さを引き出してあげます。最初にこまめに面倒を見て、最後にもう少し辛抱することで、美味しいさつまいもを育てるのがコツなのです。
1piece ¥960(税込) / 1whole<16cm>¥4,200(税込)
販売期間:2022年10月1日〜10月31日
販売店舗:ラ・メゾン アンソレイユターブル 全店
しっとりとなめらかな食感で上品な甘みとオレンジ色の果肉が特徴のハロウィンスイートを北海道産のかぼちゃクリームとキャラメルクッキークリームと一緒にあわせました。
https://la-maison.jp/tart/001701.html